「はやぶさ」と「龍馬伝」のプロジェクトリーダーたちと話し合った「ホットチーム」

メンバーの役割を共有化するやり方は他にも色々あるだろうが、これも一つの方法でしょう。
モチベーションを高める・維持させることは難しい。
コミュニケーションを取り続けないと、すぐに悪化する。
怒らない・受け入れる、ですな。
プライベートみたいですが(笑)


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 チームのメンバーの役割に関係なく、一人一人がその仕事に誇りと責任を持つことは、よいチームワークには不可欠である。そこで、チームが発足したり、新メンバーが参加したりしたときには、全てのメンバーの役割の確認と調整をするための簡単な技法を紹介しよう。これは、チームの発足時だけでなく、定例会議で時間のあるときや新メンバーが加わったときなどに行う1時間〜2時間の簡単なセッションだ。

 大事なことは、どのようなメンバーでも必ず一度は参加させることである。たとえ、事務方、在庫の整理をするロジスティックスの担当者といった、チームの直接の業務を担当するメンバーでなくとも、参加してもらう。ここでは、全てのメンバーは、自分の役割を、紙の上部にヘッダーとして書き出す。次に、その下に、自分の仕事がうまくいくために、して欲しいこと、して欲しくないこと、続けて欲しいことの3つを書き出す。たとえば、備品の在庫を管理する担当者は、「突然大量の在庫を使うような場合には、2週間前にあらかじめ相談に来て欲しい」、「相談もなく勝手に備品を持ち出さないで欲しい」、「プロジェクト全体の進捗の報告書の回覧をやってもらっているが、引き続きやってほしい」、などと書くかもしれない。次に、2人から3人のペアになり、メンバーの書いた要件が実行できているか、どうしたらできるようになるかを話し合う。時には、誰もやっていない業務が見つかる場合もある。そのときは、誰かがそれを分担するように、役割に加える。

 先に紹介した「社会的手抜き」は、自分が手を抜いても誰にもわからない、誰も自分の仕事に関心がないと感じたときに増加する。このようなセッションを通じてメンバーは、自分の役割とその達成状況を、他のメンバーに関心を持って見てもらえていることが確かめられ、チームの一員としての誇りと責任を高めていく。