生産性の高い人がやっていること

エレガントに行動する、という響きは良いですね。
先手先手、等というよりはエレガントな表現だと思います。
朝ちょっと早く起きる、というのも、自分の生活においてやりたいことの一つです。
まずは小さい一歩から。

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 さて、一石二鳥を実現する方法ですが、大きく分けて二つが考えられます。一つには、何かをやりながら「ここからもっと何かを得られないか?」と考えること。例えば、ある人材開発担当者は、研修会社の営業担当とのミーティングを単なる案件の打ち合わせの場以上にできないかと考えました。そして、「今、他社さんはどんな研修を頼んできますか?」といった仕事に直結することから、さらには「これからどんなことが流行るんでしょうねぇ」「ためになる本とか読みました?」と雑談に近いことまで聞いてみることにしました。情報を得られることはもちろん、より楽しくミーティングが出来るようになったとか。

 もう一つは、仕事のリストを見ながら、その中で一度にやってしまえることがないかを考えることです。たとえば前述のチームメンバーのトレーニングについて、他の仕事をその機会に使えないかチェックしてみるわけです。うまくいくと、一つの機会で、人によって別々の課題、例えば「とにかく発言する」「まずは人の話を聞く」「人の意見をまとめる」などに取り組めます。


エレガントな動きを目指して
 一石二鳥について書きつつ、もう一つ思ったのは、エレガントな動きを目指している人が生産性の高い人の中に結構いるということです。ただ論理的合理的に考えるというと、味も素っ気もない感じがしますが、エレガントさ(美しさ)を求めていくと考えることがより楽しくなるようにも思います。

 そしてその一つの方法が「少し早く動く」ことです。「速く」ではありません。例えば、ランチに12時より少し前に出ると、すいていてゆったりできますし、注文した物もすぐに出てきます。「そんなの論理思考ってほどのものじゃないよ」と言われるかもしれませんね。確かに、もし誰かに「12時より少し前に行くとすいてていいよ」と聞いてそうするだけならあまり考えていません。

 しかし「ランチを少しでもエレガントに出来ないかねえ」と思って状況を観察し、「そうか、少し前に行くだけで結構変わるんだ」と考えたなら、これはロジカルな思考です。「同じことはピークタイムのあることならみんな当てはまるな」とあらゆることに当てはめ始めるとさらにロジカル。「行楽渋滞を避けるために30分速く出ると1時間早く着いたりするのはなぜだろう?」と考え始めると、実は相当なものです。

 もう一つ例を。これは仕事ではないのですが、朝、起きるのが15分早いか遅いかで、効率もエレガントさもだいぶ変わります。うちは子どもたちもいるので15分遅いと「早くしなさい!」と子どもたちを追い立てなければならないのですが、だいたいすぐには動かないので何度も言うことになり、やかましいし疲れます。忘れ物もしたりして全然エレガントではありません。

 一方、15分早いとガミガミ言う必要が無くなりますし、実は彼らもスムーズに行動することが多くなります。一緒にゴミ捨てに行ったりして近所の人にも褒められ彼らも上機嫌で出発し、こちらも無駄に疲れていないので仕事の集中力が上がります。

 会議やプロジェクトなど人とやることについて、先に先に動いて効率を上げている人もいます。ミーティングのスケジュールも早めに決めた方が最適な時間を簡単に押さえられる可能性が高いのはもちろんです。また、いつまでに何をやってくるのかも先に先に確認しておくそう。

 会議が生産的になるかどうかは、そこにかかわる人みんなの生産性に影響するので、みんなに協力してもらう、その自覚を持ってもらう、そのために十分間に合うタイミングで「次はこれをやってこよう」と打ち出すのだそうです。当然、自分もその通りにやってきて範を示す必要があります。前もって先を読んでおく必要がありますから、難度が上がりますが、うまく回り出すと好循環になりそうです。