非機能要件
未来を作る→こっちから前提条件を決めていく
という視点は古くからあるが、それを設計プロセスとして明確に入れ込み、プロアクティブに進めていくことが必須。とはいえ、ベンダー側の都合には決してならないように。お客さん有りきで、かつ現実的な落としどころを探っていこう。
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「新しいビジネスを創るためのシステム案件では、ユーザーもやりたいことが明確でなく、完璧な要件定義ができない」といった類の話を、ITベンダーからよく聞く。この場合の要件とは、もちろん機能要件もあるが、その多くが非機能要件。これから作るシステムが、どのような条件でどのように使われるかをイメージするのは、もう予測というよりも予言、占いの領域で、非機能要件なんぞは「そんなもの、分かるか!」である。
だからITベンダーも、非機能要件について“松竹梅”のメニューを用意するぐらいでは、対処できないだろう。なら、どうするのか。一つの方法は、アラン・ケイのあの名言に従うことだ。「未来を予測する最善の方法は、未来を作り出すことである」。つまり、システムの利用シーンなどを事前に固定してしまうことだ。「社長、カットオーバー直後はマスコミに登場しないでください」とか、「当初は会員限定でスタートしましょう」とかである。
結局のところ、非機能要件の多くはシステムとユーザーの妥協の産物。ユーザー側からばかりではなく、たまにはシステム側からユーザーに“利用シーンの要件”を突きつけても、バチは当たるまい。